日本耐震天井施工協同組合(JACCA)は、耐震天井の技術や品質の向上を図るとともに、耐震天井の導入・普及を推進することによって、安全・安心な空間を提供することを目的として活動しています
2005年の宮城地震による屋内プールの天井落下事故、2007年の新潟県中越沖地震の天井落下など、天井の落下被害が見受けられるようになったことがきっかけとなり、施工者の立場から耐震天井の普及を目的として2008年に組合を設立しました。以後12年にわたり、2011年の東日本大震災を挟み、天井の耐震化の必要性を訴え、耐震天井の普及を推進してまいりました。

繰り返される天井被害

東北地方太平洋沖地震による東日本大震災から10年が経ちました。
東日本大震災では天井落下による被害が大きく注目され、その後2014年4月には耐震天井の改正建築基準法が施行されるなど、天井の耐震化をとりまく環境は大きく変わりました。JACCAとしても従前にも増して耐震天井の普及に力を入れてまいりました。
しかしながら、その後も天井落下は散見され、先日の2月13日に東北地方で発生した地震では、最大で震度6強の揺れが観測された宮城県、福島県で、再び多くの天井の落下、破損が報告されています。

JACCAには、建物の所有者・管理者、設計事務所、建設業者等から被害の調査と復旧対応の問合せが寄せられています。宮城県内で158現場、福島県内で40現場の合計198現場の天井、壁等の非構造部材について対応中です。
今回の天井被害の特長は、天井板のみの落下、特定天井に該当しない天井の落下です。

2・13福島県沖を震源とする
地震での天井被害

宮城県(合計158件)
学校関連 123件
商業施設系 19件
役所・インフラ系 7件
物流倉庫・工場系 6件
オフィス系 2件
老健施設系 1件
福島県(合計40件)
学校関連 11件
商業施設系 21件
役所・インフラ系 5件
音楽ホール系 3件

(2021年3月5日現在JACCA調べ)

壊れていない天井も危険

地震後、下から見上げて壊れていない天井、落下しなかった天井も、実は天井裏では破損しているケースが多く見受けられます。JACCAが天井裏を詳細に調査する天井耐震診断を行った現場では、約8割の天井に破損等が発見されました。
2016年4月に発生した熊本地震でも大規模空間の天井の落下が問題となりました。特に避難所となる施設の天井が落下し、防災拠点としての機能が果たせない事例が散見されました。
破損した天井をそのまま使用していると、地震発生時に天井が落下し避難所として人命保護や機能継続の役割が果せなくなる危険性が高まります。

まずは「天井耐震診断」から

皆様が所有・管理している建物を地震後にも安全・安心にお使いいただくため、またいざというときに人びとのいのち、施設の事業継続を守るためには、天井の地震対策が重要です。
まずは第一歩として、JACCAによる天井裏を詳細に調査する天井耐震診断をご提案いたします。

天井耐震診断とは?

JACCAは安全・安心な空間を提供するため、天井の耐震化に関する情報発信を継続していきます。

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日本耐震天井施工協同組合 事務局

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